「担当者を変えてほしい」。そう思っても、言い出しにくいですよね。
求人を紹介してもらった手前、悪い気もする。選考に響いたら困る、と連絡をためらう人もいるはずです。
担当者が合わないときは、変更を相談できます。 ただし、手続きや対応できる範囲はサービスごとに違います。
私は5社を渡り歩き、中途採用の面接官も経験しました。転職活動では、相談する相手に希望を伝える場面が何度もあります。
大切なのは、不満を飲み込み続けることではありません。何に困り、次にどうしてほしいかを整理することです。
この記事では、変更前の準備5つを紹介します。依頼文と選考中の引き継ぎも、一緒に確認できます。
読み終えたら、自分の事情に合わせて短い相談文を作れます。まずは、担当者の問題とサービスの仕組みを分けましょう。
1. 担当変更は相談できる|合わない理由を分けよう
1.1 公式の案内を確認すると相談先が分かる
担当変更の相談を受け付けるサービスはあります。利用中の会社のヘルプで、変更窓口を確認してください。
たとえばdodaは、会員ページから変更を申請できます。登録情報設定の変更申請で、具体的な理由を伝える方式です。
同社は、変更希望が利用上の不利にならないと案内しています。一方で、希望に応じられない場合もあるとしています。
また、求人ごとの採用プロジェクト担当は変更対象外です。同じサービスでも、担当者の役割によって扱いが違います。
これはdodaの案内です。他社も同じとは限りません。doda公式ヘルプで確認しました(2026年9月6日時点)。
1.2 「合わない」を出来事に置き換える
「何となく話しにくい」だけでも、困っているのは事実です。ただ、相談するときは具体的な場面を一つ添えましょう。
- 電話を避けたい時間帯に、繰り返し着信がある
- 希望職種を伝えたが、別職種の求人が続く
- 応募するか迷っているのに、返事を急かされる
- 質問への回答がなく、次の手順を決められない
相手の性格を評価する必要はありません。「いつ、何が起きて、何に困ったか」で十分です。
一度の連絡漏れなら、希望の伝え直しで直るかもしれません。伝えても同じ状況が続くなら、変更相談を考えましょう。
1.3 求人が少ない原因は担当者だけとは限らない
求人が希望と合わない理由は、複数あります。担当者の理解不足のほか、取り扱う求人の範囲も関係します。
希望地域や職種の求人が少なければ、担当変更だけでは解決しません。「その条件の求人を扱っているか」も確認してください。
> 💬「担当を変えれば、いい求人が増えますか?」
増えるとは限りません。期待するのは、相談の進め方や希望の伝わり方の改善です。
では、相談前に何をまとめればよいのでしょうか。次の5項目をメモにします。
2. 変更前に整理する5項目で希望を具体化する
2.1 困った出来事と希望職種を一つずつ書く
準備の1つ目は、困った出来事です。メールなどを見返して、日時と内容を短く残します。
「9月4日、営業職以外を希望した後も営業求人が届いた」。このくらい具体的なら、状況を共有しやすくなります。
2つ目は、希望する仕事と外せない条件です。条件をすべて同じ重さにせず、優先順位をつけます。
| 項目 | メモの例 |
|---|---|
| 第一希望 | 法人営業の経験を生かせる営業企画 |
| 外せない条件 | 転居を伴う転勤がないこと |
| 相談できる条件 | 出社日数は仕事内容と合わせて検討 |
例は架空のものです。自分の状況に合わせて、実際に説明できる内容に変えてください。
2.2 連絡方法と欲しい支援を決める
3つ目は、連絡のルールです。「連絡が多い」から一歩進めて、希望する方法を書きます。
たとえば「平日はメール中心、電話は事前調整」と伝えます。自分から返信できる時間も添えると、調整しやすくなります。
4つ目は、次の担当者に頼みたい支援です。求人紹介だけでなく、書類の添削や面接準備も候補になります。
- 希望職種に応募できる経験があるか、一緒に整理したい
- 書類のどの部分を直すか、具体的に教えてほしい
- 応募前に、求人の紹介理由を説明してほしい
「経験豊富な人がいい」より、してほしいことを書きます。社歴の長さだけで、相性が決まるわけではありません。
2.3 選考状況と締め切りをまとめる
5つ目は、進行中の選考です。応募先、現在の段階、次の予定を一覧にしてください。
| 応募先 | 現在の段階 | 次の予定 | 確認したいこと |
|---|---|---|---|
| A社 | 書類選考中 | 回答待ち | 結果の連絡先 |
| B社 | 面接日が確定 | 9月11日 | 当日の連絡先 |
| C社 | 応募検討中 | 未定 | 応募はまだしない |
担当変更の依頼と、応募の継続意思は別の話です。「B社の面接は予定どおり受けたい」と明記しておきましょう。
ここまでで、出来事・条件・連絡・支援・選考の5つがそろいます。完璧な資料ではなく、引き継ぎ用のメモで十分です。
希望自体がまとまらないときは、転職の軸を決める5つの質問も使えます。
準備ができたら、相手を責めない依頼文に整えます。

3. 担当者への依頼文は感謝・事実・希望の順で書く
3.1 変更窓口に送る基本の依頼文
相談文は、長い経緯説明にしなくて大丈夫です。感謝、困った事実、今後の希望の順にまとめます。
次は架空の文例です。実際の手続きに合わせて、申請フォームやメールで使ってください。
件名:担当キャリアアドバイザー変更のご相談
いつも転職活動をご支援いただき、ありがとうございます。担当者の変更についてご相談します。
現在は営業企画職を希望しています。面談後も営業職の紹介が続き、希望の共有に難しさを感じています。
営業企画への転職相談ができる方をご案内いただけますか。平日の連絡は、原則メールを希望します。
選考中のB社は、予定どおり面接を受けたいと考えています。変更までの窓口と、引き継ぎ方法もご教示ください。
お手数ですが、ご確認をお願いいたします。
登録氏名:〇〇/登録メールアドレス:〇〇
この文面なら、変更理由と続けたい選考が分かれています。相手の人格への評価や、強い非難を加える必要はありません。
3.2 いったん連絡方法だけ変えたい場合
まだ変更を決めきれないなら、改善の相談もできます。頼み方を変えてみて、その後の対応を見る方法です。
いつもご紹介ありがとうございます。連絡方法についてお願いがあります。
勤務中は電話に出にくいため、まずメールをいただけますか。電話が必要な際は、日時を事前に相談できると助かります。
私からの返信は、平日20時以降が中心になります。お手数ですが、よろしくお願いいたします。
勤務時間や返信時間は、実際の生活に合わせてください。守れない約束を入れると、別のすれ違いが起きます。
3.3 経験は伝えても、相手の意図を決めつけない
私はブラック企業からの転職も経験しました。パワハラ上司の下で、終電帰りが続いた時期もあります。
その経験があるから、相談まで我慢の場にしてほしくありません。転職活動の支援を頼むときも、自分の事情を言葉にしてよいのです。
ただし「担当者は自分の売上しか考えていない」とは書きません。相手の内心は、こちらから確認できないからです。
代わりに「検討時間が必要だと伝えたが、即答を求められた」と書きます。確認できる事実なら、会社側も対応を考えやすくなります。
> 💬「お世話になった人に、失礼ではありませんか?」
感謝と変更希望は、両方伝えて構いません。お礼を言うことと、今後の支援を選ぶことは両立します。
依頼文の次は、変更の前後で選考が止まらない準備です。
4. 選考中の変更は連絡先と締め切りを引き継ぐ
4.1 誰が何を担当するか確認する
変更を申請しても、すぐ新しい担当者が決まるとは限りません。その間の連絡窓口を確認してください。
- 面接日程の変更は誰に連絡するか
- 選考結果は誰から届くか
- 書類の修正は誰に送るか
- 新担当者との初回面談はいつか
期限が近い用件は、変更依頼に埋もれないようにします。件名やフォームの冒頭にも、面接日を添えましょう。
連絡が途切れた場合は、公式窓口から状況を確かめます。返事がないまま、面接を取りやめた扱いにしないことが大切です。
4.2 新担当者には最新版の情報を渡す
過去の面談内容が、すべて同じ精度で伝わるとは限りません。初回に、希望条件と選考一覧を自分から共有します。
職務経歴書を直しているなら、最新版の日付も伝えます。古い書類と混ざらないよう、ファイル名を分けておくと便利です。
「前の担当者に話しました」で止めると、認識の差が残ります。「念のため、今の希望を3点お伝えします」と切り出しましょう。
4.3 同じ求人への重複応募を避ける
別のエージェントも使う場合は、応募済みの会社を伝えます。担当変更は、同じ求人へ応募し直す理由にはなりません。
会社名だけでなく、職種や求人名も記録してください。同じ企業が複数の職種を募集していることもあるためです。
応募したか分からない場合は、元の窓口に確認します。自己判断で別経路から送る前に、状況をそろえましょう。
併用するときの整理方法は、複数エージェントの使い分けでも紹介しています。
引き継ぎを整えても解決しない場合は、サービスの範囲を見直します。

5. 変更が難しいときはサービスとの相性も見直す
5.1 断られた理由と代わりの支援を聞く
希望職種の担当者がいないなど、変更が難しい場合もあります。その際は、何が難しいのか確認しましょう。
担当は同じでも、面接対策だけ別の人に相談できるかもしれません。求人の紹介頻度や連絡方法を調整できることもあります。
大事なのは、頼んでいる支援が受けられるかです。名前が変わることだけを、解決の条件にしないようにします。
5.2 別サービスを使うなら役割を分ける
取り扱う求人自体が合わない場合は、他の選択肢も検討します。会社ごとに期待する役割を分けると整理しやすくなります。
たとえば、今の会社では進行中の選考を続けます。別の会社には、希望職種の求人相談を頼むという分け方です。
登録数を増やすほど有利、というわけではありません。連絡を管理できる範囲から始めてください。
見るべき違いは、転職エージェントの選び方にまとめています。
変更後の初回面談では、期待する進め方も確認しましょう。「求人を選ぶ前に、紹介理由を聞きたい」と伝える方法があります。
次に届いた案内が、希望に合っているかを見ます。合わない場合は、どの条件が違うか短く返してください。
担当者にも、自分の優先順位が伝わるまで時間がかかります。変更しただけで任せきりにせず、必要な情報は共有しましょう。
5.3 利用停止と担当変更を混同しない
担当変更、求人メールの停止、退会は別の手続きです。何を止めたいのか、申請前に確かめましょう。
担当者への不満から勢いで退会すると、連絡の整理が必要になります。選考を続けたい会社があるなら、先にその扱いを確認します。
返信をせずに放置するより、希望を短く伝えるほうが状況は明確です。「新しい紹介は止め、選考中の2社は継続したい」と分けます。
最後に、今日できる一歩へ絞りましょう。
6. まとめ|気になる出来事を一つ書き出そう
担当変更を相談するときは、合わない理由を具体化します。人格への不満より、困った出来事と希望が役に立ちます。
準備するのは、次の5項目です。
- 困った出来事
- 希望職種と外せない条件
- 連絡方法と時間帯
- 次の担当者に頼みたい支援
- 選考状況と締め切り
依頼文は、感謝・事実・希望の順に短く書けば大丈夫です。選考中なら、変更までの窓口も確認してください。
今日すべてを決めなくても構いません。まず、最近困った出来事をメモに一つ残しましょう。
その隣に「次はどうしてほしいか」を書いてください。それが、相談文のいちばん大切な部分になります。


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