「外資に行くなら、まずLinkedInらしい」
そう聞いて登録だけして、そのまま放置していませんか。
私もそうでした。理由はひとつ、英語で書けなかったからです。
でも、実際に外資へ移ってから分かったことがあります。LinkedInは、英語を書く場所ではありません。見つけてもらう場所です。
英語がうまい人にスカウトが行くのではなく、条件で検索したときに出てくる人に行きます。
この記事では、リクルーターが見る3つの欄・英語が苦手でもできる活用法5つ・スカウトが来ないNG・英語メッセージへの返信のしかたをまとめます。
今夜、スマホで10分あれば最初の1つは終わります。
1. 【結論】LinkedInは「英語で書く場所」ではなく「見つけてもらう場所」
まず、職種や経験が伝わるプロフィールを整えます。
外資系のリクルーター(企業から依頼を受けて候補者を探す採用担当)は、まず条件を入れて候補者を絞ります。
職種・勤務地・業界・使えるツールを具体的に書きましょう。
> 「でも、スカウトの文面って英語で来ますよね?」
英語の連絡が来たら、やりとりできる言語を確認します。
- 検索で見つかる(ここがLinkedInの役目)
- スカウトが届く
- やりとりが始まる
- 必要な言語と選考の進め方を確認する
完璧な英文の完成を待たず、実際の経歴を整理するところから始められます。
では、リクルーターは具体的にどこを見ているのか。ここから見ていきます。
2. 外資リクルーターがLinkedInで最初に見る3つの欄
まず、次の欄から見直しましょう。
2.1 ヘッドライン:肩書きではなく「何ができる人か」で見られる
ヘッドラインとは、名前のすぐ下に出る1行のことです。
初期設定のままだと、たいてい「◯◯株式会社 営業部」のようになっています。
社名や部署名に加え、担当した仕事を具体的に示します。
- ❌ 株式会社◯◯ 営業部
- ⭕ 法人営業/製造業向け/新規開拓とチーム管理
2.2 職務経歴:担当業務より「規模の数字」が読まれる
職歴には、担当範囲が分かる数字も添えます。
- 担当した金額(売上・予算)
- 人数(チーム・部下・関わった部署)
- 件数(顧客数・案件数・処理数)
- 期間(何年やったか)
数字が思いつかない人は、まず「担当した範囲」を思い出してください。
2.3 スキルと勤務地:検索でヒットするかはここで決まる
リクルーターは「Excel」「SAP」「原価管理」のような単語で候補者を絞り込みます。
経験したスキルを、希望職種で使われる名称で記載します。
勤務地も同じです。空欄のままだと、「東京で働ける人」の検索から外れる可能性があります。
一度に全部直す必要はありません。最初はヘッドラインだけでも構いません。
たとえば「営業部」だけなら、商材や担当業務を加えると仕事が伝わります。
ただし、書き換えれば必ずスカウトが届くわけではありません。
では、具体的に何をどう直すか。次章で5つに整理します。

3. 英語が苦手でもできるLinkedIn活用法5選
見直す項目は、次の5つです。
- 活用法1:言語設定は「日本語をメイン」でいい
- 活用法2:ヘッドラインに職種名を入れる
- 活用法3:職務要約は5行・数字を3つ
- 活用法4:スキル欄は5〜10個に絞る
- 活用法5:転職の意思はリクルーターにだけ伝える
3.1 活用法1:言語設定は「日本語をメイン」でいい
プロフィールは、全部英語で書く必要はありません。
日本国内の求人を扱うリクルーターは、日本語で検索することも多いからです。
そのうえで、余力があれば英語版のプロフィールを追加する、という順番で十分です。
LinkedInには複数の言語でプロフィールを持てる機能があります(機能名や画面は変わることがあるので、設定画面で確認してください)。
3.2 活用法2:ヘッドラインに職種名を入れる
職種名/得意分野/扱っている規模や領域
- 経理:経理・決算/製造業/連結決算と原価管理
- 営業:法人営業/IT業界/新規開拓とパートナー管理
- 生産管理:生産管理/自動車部品/海外工場との調整
英語を1語だけ足すなら、職種名だけで十分です。「Sales」「Accounting」のような、辞書を引かなくても書ける単語で構いません。
3.3 活用法3:職務要約は5行・数字を3つ入れる
要約欄には、現在の仕事・実績・得意分野・今後の希望を短くまとめます。
- いまの仕事を一言で(何の会社で、何を担当しているか)
- 実績を数字で1つ
- 実績を数字で2つめ
- 得意なこと・任されてきた役割
- これから何をやりたいか
数を埋めるために実績を作らず、確認できる数字だけ使います。
数字の出し方に自信がない人は、職務経歴書の書き方と同じ考え方でいけます。
3.4 活用法4:スキル欄は5〜10個に絞る
希望職種に関係する、経験済みのスキルを選びます。
求人票(JD)に出てくる名称も参考になります。
- 業務系:原価管理/在庫管理/与信管理/予実管理
- ツール系:SAP/Excel/Salesforce/Power BI
- 語学以外の資格系:簿記/日商PC/中小企業診断士
自分の希望職種の求人を3つ開いて、共通して出てくる単語を拾えば、ほぼ外しません。
3.5 活用法5:転職の意思はリクルーターにだけ伝える
LinkedInには、転職に前向きであることを知らせる機能があります。
そして、その公開範囲を「リクルーターにだけ見せる」形に絞ることもできます。
在職中の人は、こちらを選んでください。
全体公開にすると、同僚や取引先にも見える可能性があります。
ただし、完全に見えなくなると保証されているわけではありません。会社の人とつながっている場合は、プロフィールの大きな書き換えを一気にやらないほうが安全です。
在職中の動き方が不安な人は、スカウトメールの選び方もあわせて読んでおくと、届いたあとの判断がしやすくなります。
設定を見直したら、プロフィールの抜けも確認します。
4. スカウトが来ない人がやりがちな3つのNG
次の項目が抜けていないか、見直しましょう。
4.1 NG1:プロフィール写真がない
写真は、相手がプロフィールの人物をイメージする助けになります。
スタジオで撮る必要はありません。
- 明るい場所で、無地の壁を背に
- 上半身・肩まで入る位置で
- 襟のある服で、口角を少し上げる
スマホの自撮りで十分です。私も最初は自宅の白い壁の前で撮りました。
顔出しに抵抗がある人もいると思います。その場合でも、背景写真(プロフィール上部の横長画像)だけは設定しておくと、印象が変わります。
4.2 NG2:現職が空欄、または部署名だけ
現職の欄でも、現在の業務が伝わるか確認します。
社名を出したくない場合は、こう書けます。
- 「大手電機メーカー(社名非公開)/経理」
- 「国内SIer/法人営業」
公開できる範囲で、業界と担当業務を具体的に記載しましょう。
4.3 NG3:つながりが少なすぎる
3つめが、つながりの人数です。
LinkedInは、つながりのつながりまでを含めた範囲で表示されやすくなる仕組みがあります。
つながりが数人しかいないと、そもそも表示される母数に入りにくい。
まずは、こういう人から申請してみてください。
- いまの会社の同僚・元同僚
- 前職の上司や先輩
- 取引先で名刺交換した人
- 大学の同期
社内の人とつながるのに抵抗があるなら、元同僚と社外の人から始めれば十分です。
つながりの数だけで反応は決まりません。次は、スカウトが届いた後の対応です。

5. 英語のスカウトが届いたときの返信のしかた
まず求人内容を確認し、関心があれば返信します。
5.1 最初の返信は日本語でも進む
日本語でのやりとりが可能か、最初に確認して構いません。
返信例です。
> ご連絡ありがとうございます。ご案内いただいたポジションに興味があります。恐れ入りますが、日本語でのやりとりでもよろしいでしょうか。詳細を伺えますと幸いです。
英語で返したい人は、これだけでも通じます。
> Thank you for reaching out. I'm interested in this role. Could you please share more details?
翻訳ツールを使う場合も、内容を確認してから送ります。
返信期限があれば確認し、関心のある連絡には早めに返しましょう。

5.2 返信で必ず確認する3つのこと
確認するのは、求人内容・英語の使用場面・選考の言語です。
- 求人票(JD)を送ってもらう(英語のままで構いません)
- 英語をどの場面で使うポジションか(読み書きだけか、会議で話すか)
- 選考の回数と、面接官が日本人かどうか
英語の使用頻度は、同じ会社でもポジションによって違います。
面接官の国籍だけでなく、面接が何語で行われるかを確認してください。
送られてきた英語のJDが読めないときは、外資系の英文レジュメの書き方で使っている単語の整理が、そのまま読解のヒントになります。
やりとりが始まったら、ここからは一人で抱えないほうが早い。次でその話をします。
6. LinkedInと転職エージェントの使い分け
必要に応じて、転職エージェントにも相談しましょう。
6.1 LinkedInは「待ち」、エージェントは「攻め」
役割を整理すると、こうなります。
| 転職エージェント | ||
|---|---|---|
| 動き方 | 見つけてもらう(待ち) | 紹介してもらう(攻め) |
| 得意なこと | 直接スカウト・海外本社からの接触 | 非公開求人・条件交渉・日程調整 |
| 英語 | メッセージが英語のことがある | 日本語で相談できる |
| 手間 | 最初の設定だけ | 面談が必要 |
スカウトを待ちながら、自分から求人を探す方法もあります。
6.2 併用するときの現実的な進め方
おすすめの順番はこうです。
- LinkedInのプロフィールを整える(この記事の5つ)
- 外資に強いエージェントに1〜2社だけ登録する
- スカウトが来たら、内容をエージェントに相談する
応募経路を変えたい場合は、現在の窓口と担当者へ相談します。同じ求人へ重複して応募しないよう、紹介の可否を確認してください。
外資に強いエージェントの選び方は、外資転職エージェント比較7選にまとめています。

7. まとめ|英語より先に「見つかる状態」を作る
- LinkedInでは、職種や経験が伝わるプロフィールを整える
- ヘッドライン・職歴・スキル・勤務地を見直す
- プロフィールは日本語がメインでいい。英語版はあとから足せる
- ヘッドラインは「職種名/得意分野/規模」の型で書き換える
- 写真・現職の説明・つながりに不足がないか確認する
- スカウトが来たら、求人内容・英語の使用場面・選考の言語を確認する
- 必要に応じて転職エージェントも利用する
まず、名前の下の1行に職種と得意分野を書いてみてください。

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