外資転職のLinkedIn活用法5選|英語が苦手でもスカウトが届く

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「外資に行くなら、まずLinkedInらしい」

そう聞いて登録だけして、そのまま放置していませんか。

私もそうでした。理由はひとつ、英語で書けなかったからです。

でも、実際に外資へ移ってから分かったことがあります。LinkedInは、英語を書く場所ではありません。見つけてもらう場所です

英語がうまい人にスカウトが行くのではなく、条件で検索したときに出てくる人に行きます。

この記事では、リクルーターが見る3つの欄・英語が苦手でもできる活用法5つ・スカウトが来ないNG・英語メッセージへの返信のしかたをまとめます。

今夜、スマホで10分あれば最初の1つは終わります。

目次

1. 【結論】LinkedInは「英語で書く場所」ではなく「見つけてもらう場所」

最初に結論を書きます。

LinkedInで大事なのは、英語の文章力ではありません。

検索で引っかかるかどうかです。

外資系のリクルーター(企業から依頼を受けて候補者を探す採用担当)は、まず条件を入れて候補者を絞ります。

職種、勤務地、業界、使えるツール。この条件に自分が引っかからなければ、どれだけ立派な英文を書いていても存在しないのと同じです。

> 「でも、スカウトの文面って英語で来ますよね?」

来ます。でも、それは見つけてもらったあとの話です。

そして後半で書きますが、最初の返信は日本語でも進みます。

順番でいうと、こうなります。

  1. 検索で見つかる(ここがLinkedInの役目)
  2. スカウトが届く
  3. やりとりが始まる
  4. 英語が必要になるのは、面接のもっと手前ではなく、だいぶあと

つまり、英語が苦手な人ほど「1」に力を入れるべきです。

私はTOEIC450のまま外資に移りましたが、最初のきっかけはLinkedInのスカウトでした。英文レジュメを完成させたのは、そのずっとあとです。

では、リクルーターは具体的にどこを見ているのか。ここから見ていきます。

2. 外資リクルーターがLinkedInで最初に見る3つの欄

すべての欄が平等に見られているわけではありません。

私が話を聞いた外資系のリクルーターは、口をそろえて「上から3つ」と言っていました。

2.1 ヘッドライン:肩書きではなく「何ができる人か」で見られる

ヘッドラインとは、名前のすぐ下に出る1行のことです。

初期設定のままだと、たいてい「◯◯株式会社 営業部」のようになっています。

これが、いちばんもったいない状態です。

社名と部署は、社外の人には意味が伝わりません。

リクルーターが知りたいのは、あなたが何をやってきた人かです。

  • ❌ 株式会社◯◯ 営業部
  • ⭕ 法人営業/製造業向け/新規開拓とチーム管理

肩書きではなく、機能で書く。ここを変えるだけで、見え方はかなり変わります。

2.2 職務経歴:担当業務より「規模の数字」が読まれる

次に見られるのが、職歴のブロックです。

ここで読まれているのは、業務の説明ではありません。規模感です。

「営業を担当」だけでは、扱っていたのが年100万円なのか10億円なのか分かりません。

入れるべき数字は、だいたい次の4つです。

  • 担当した金額(売上・予算)
  • 人数(チーム・部下・関わった部署)
  • 件数(顧客数・案件数・処理数)
  • 期間(何年やったか)

数字が思いつかない人は、まず「担当した範囲」を思い出してください。

そこに必ず何かの単位がついています。

2.3 スキルと勤務地:検索でヒットするかはここで決まる

3つめが、スキル欄と勤務地です。

地味ですが、ここが検索の入り口になります。

リクルーターは「Excel」「SAP」「原価管理」のような単語で候補者を絞り込みます。

つまり、書いていない単語では一生見つかりません。

勤務地も同じです。空欄のままだと、「東京で働ける人」の検索から外れる可能性があります。

> 「ここまで読んで、正直めんどうになってきました…」

分かります。ただ、この3つは合計しても10分で終わります。

私がそれを知ったのは、終電で帰る電車の中でした。

当時は日系メーカーで、毎晩23時台の電車に揺られていました。パワハラ気味の上司から逃げたくて、スマホで転職サイトを見るのが日課だったころです。

その日、ふと思い立ってLinkedInのヘッドラインだけ書き換えました。「営業部」から、扱っていた商材と担当規模を並べた1行に。

所要時間は、駅ふたつぶんくらいです。

正直、何も期待していませんでした。

ところが翌週から、それまでゼロだったスカウトが少しずつ届き始めました。私の場合は、この1行だけで反応が変わりました

英語は一言も書いていません。書いたのは、自分がやってきたことの日本語での説明だけでした。

もちろん、これは私ひとりの経験です。誰でも必ずこうなるとは言えません。

ただ、書いていないものは検索されない。この事実だけは、誰にでも当てはまります。

では、具体的に何をどう直すか。次章で5つに整理します。

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3. 英語が苦手でもできるLinkedIn活用法5選

やることは5つだけです。

上から順にやってください。1つ10分もかかりません。

  • 活用法1:言語設定は「日本語をメイン」でいい
  • 活用法2:ヘッドラインに職種名を入れる
  • 活用法3:職務要約は5行・数字を3つ
  • 活用法4:スキル欄は5〜10個に絞る
  • 活用法5:転職の意思はリクルーターにだけ伝える

3.1 活用法1:言語設定は「日本語をメイン」でいい

まず、いちばん多い誤解から解きます。

プロフィールは、全部英語で書く必要はありません

日本国内の求人を扱うリクルーターは、日本語で検索することも多いからです。

日本語で書いておけば、日本語検索に引っかかります。

そのうえで、余力があれば英語版のプロフィールを追加する、という順番で十分です。

LinkedInには複数の言語でプロフィールを持てる機能があります(機能名や画面は変わることがあるので、設定画面で確認してください)。

英語版は、あとから足せます。最初から完璧を目指して、結局登録だけで止まるのがいちばんもったいない。

3.2 活用法2:ヘッドラインに職種名を入れる

次に、ヘッドラインの1行を書き換えます。

型はこれです。

職種名/得意分野/扱っている規模や領域

例を出します。

  • 経理:経理・決算/製造業/連結決算と原価管理
  • 営業:法人営業/IT業界/新規開拓とパートナー管理
  • 生産管理:生産管理/自動車部品/海外工場との調整

英語を1語だけ足すなら、職種名だけで十分です。「Sales」「Accounting」のような、辞書を引かなくても書ける単語で構いません。

無理に英文にしないでください。不自然な英語は、かえって減点になります。

3.3 活用法3:職務要約は5行・数字を3つ入れる

3つめは、自己紹介にあたる要約欄です。

長く書く必要はありません。5行で足ります。

構成はこうです。

  1. いまの仕事を一言で(何の会社で、何を担当しているか)
  2. 実績を数字で1つ
  3. 実績を数字で2つめ
  4. 得意なこと・任されてきた役割
  5. これから何をやりたいか

数字が3つ入っていれば、それだけで読まれる確率が上がります。

数字の出し方に自信がない人は、職務経歴書の書き方と同じ考え方でいけます。

3.4 活用法4:スキル欄は5〜10個に絞る

4つめはスキル欄です。

ここは「多いほど良い」ではありません。

30個も並んでいると、何が本業か分からなくなります。

選び方の基準は1つです。求人票(JD)に出てくる言葉を選ぶ

  • 業務系:原価管理/在庫管理/与信管理/予実管理
  • ツール系:SAP/Excel/Salesforce/Power BI
  • 語学以外の資格系:簿記/日商PC/中小企業診断士

自分の希望職種の求人を3つ開いて、共通して出てくる単語を拾えば、ほぼ外しません。

3.5 活用法5:転職の意思はリクルーターにだけ伝える

最後は設定の話です。

LinkedInには、転職に前向きであることを知らせる機能があります。

そして、その公開範囲を「リクルーターにだけ見せる」形に絞ることもできます。

在職中の人は、こちらを選んでください。

全体公開にすると、同僚や取引先にも見える可能性があります。

ただし、完全に見えなくなると保証されているわけではありません。会社の人とつながっている場合は、プロフィールの大きな書き換えを一気にやらないほうが安全です。

在職中の動き方が不安な人は、スカウトメールの選び方もあわせて読んでおくと、届いたあとの判断がしやすくなります。

ここまでが「やること」です。次は逆に、「やっていないせいで損していること」を見ます。

4. スカウトが来ない人がやりがちな3つのNG

設定を直したのにスカウトが来ない。

そういうときは、たいてい次の3つのどれかです。

4.1 NG1:プロフィール写真がない

写真がないアカウントは、リクルーターから見ると「動いていない人」に見えます。

放置アカウントか、本人か分からないからです。

スタジオで撮る必要はありません。

  • 明るい場所で、無地の壁を背に
  • 上半身・肩まで入る位置で
  • 襟のある服で、口角を少し上げる

スマホの自撮りで十分です。私も最初は自宅の白い壁の前で撮りました。

顔出しに抵抗がある人もいると思います。その場合でも、背景写真(プロフィール上部の横長画像)だけは設定しておくと、印象が変わります。

4.2 NG2:現職が空欄、または部署名だけ

意外と多いのが、いまの会社の欄が空っぽのパターンです。

在職中なので書きにくい。その気持ちは分かります。

ただ、ここが空だと「現在なにをしている人か」が分かりません。

社名を出したくない場合は、こう書けます。

  • 「大手電機メーカー(社名非公開)/経理」
  • 「国内SIer/法人営業」

業界と職種さえ分かれば、検索には引っかかります。

4.3 NG3:つながりが少なすぎる

3つめが、つながりの人数です。

LinkedInは、つながりのつながりまでを含めた範囲で表示されやすくなる仕組みがあります。

つながりが数人しかいないと、そもそも表示される母数に入りにくい。

まずは、こういう人から申請してみてください。

  • いまの会社の同僚・元同僚
  • 前職の上司や先輩
  • 取引先で名刺交換した人
  • 大学の同期

社内の人とつながるのに抵抗があるなら、元同僚と社外の人から始めれば十分です。

数十人つながるだけでも、見え方は変わります。

つながりが増えると、スカウトが届くようになります。次は、その届いたあとの話です。

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5. 英語のスカウトが届いたときの返信のしかた

ここが、いちばん多くの人が固まるポイントです。

英語のメッセージが来た瞬間、既読のまま3日たつ。よくあります。

5.1 最初の返信は日本語でも進む

まず安心してほしいのですが、日本語で返して問題ないことが多いです。

日本の求人を扱うリクルーターは、日本語が話せる人か、日本語ができるアシスタントがついていることが多いからです。

英語のメッセージは、一斉送信のテンプレートであることも珍しくありません。

短く返すなら、これで足ります。

> ご連絡ありがとうございます。ご案内いただいたポジションに興味があります。恐れ入りますが、日本語でのやりとりでもよろしいでしょうか。詳細を伺えますと幸いです。

英語で返したい人は、これだけでも通じます。

> Thank you for reaching out. I’m interested in this role. Could you please share more details?

翻訳ツールを使って構いません。誰も減点しません。

大事なのは、24〜48時間以内に何か返すことです。返信の速さのほうが、英語の正しさよりずっと効きます。

5.2 返信で必ず確認する3つのこと

興味があると伝えたら、次の3つを聞いてください。

  1. 求人票(JD)を送ってもらう(英語のままで構いません)
  2. 英語をどの場面で使うポジションか(読み書きだけか、会議で話すか)
  3. 選考の回数と、面接官が日本人かどうか

とくに2つめは、遠慮せずに聞いていいです。

英語の使用頻度は、同じ会社でもポジションによって大きく違います。

聞かずに進んで、最終面接で英語だけの面接が出てくるほうがつらい。

送られてきた英語のJDが読めないときは、外資系の英文レジュメの書き方で使っている単語の整理が、そのまま読解のヒントになります。

やりとりが始まったら、ここからは一人で抱えないほうが早い。次でその話をします。

6. LinkedInと転職エージェントの使い分け

LinkedInだけで完結させようとすると、たいてい途中で止まります。

理由は単純で、LinkedInは待ちの道具だからです。

6.1 LinkedInは「待ち」、エージェントは「攻め」

役割を整理すると、こうなります。

LinkedIn転職エージェント
動き方見つけてもらう(待ち)紹介してもらう(攻め)
得意なこと直接スカウト・海外本社からの接触非公開求人・条件交渉・日程調整
英語メッセージが英語のことがある日本語で相談できる
手間最初の設定だけ面談が必要

どちらが優れているという話ではありません。

待ちながら、攻める。これが在職中にはいちばん効率的です。

6.2 併用するときの現実的な進め方

おすすめの順番はこうです。

  1. LinkedInのプロフィールを整える(この記事の5つ)
  2. 外資に強いエージェントに1〜2社だけ登録する
  3. スカウトが来たら、内容をエージェントに相談する

3つめが意外と効きます。

同じ会社の求人でも、エージェント経由のほうが選考の情報が多いことがあります。

外資に強いエージェントの選び方は、外資転職エージェント比較7選にまとめています。

ここまでの内容を、最後に整理します。

外資転職のLinkedIn活用法5選|英語が苦手でもスカウトが届く の挿絵6

7. まとめ|英語より先に「見つかる状態」を作る

この記事の要点です。

  • LinkedInは英語力を見せる場所ではなく、検索で見つけてもらう場所
  • リクルーターが見るのはヘッドライン・職歴の数字・スキルと勤務地の3つ
  • プロフィールは日本語がメインでいい。英語版はあとから足せる
  • ヘッドラインは「職種名/得意分野/規模」の型で書き換える
  • スカウトが来ない原因は、写真なし・現職が空欄・つながりが少ないの3つが多い
  • 英語のスカウトは、日本語で返しても進むことが多い。速さのほうが大事
  • LinkedInは待ち、エージェントは攻め。両方を並べて使う

私がやったのは、終電の電車のなかでヘッドラインを1行書き換えたことだけでした。

英語ができるようになったからではありません。書いていなかったことを、書いただけです。

外資への道が閉じているように見えるとき、たいていは実力の差ではなく、情報が外に出ていないだけだったりします。

今夜やることは、ひとつだけ。

LinkedInを開いて、名前の下の1行に自分の職種名を入れてください。

それだけで、あなたは「検索できる人」になります。

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この記事を書いた人

5社渡り歩いた転職者。

2社目で終電帰りのブラック企業に潰されかけた経験から、「もう同じ目に遭う人を増やしたくない」とブログを始めました。TOEIC 450点・英語ナシでも外資3社を経て、年収はハイクラス帯まで。会社側で面接官をやった経験もあるので、採用する側/される側の両方の視点から、本当は教えたくないことまで書きます。

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