「外資転職にはTOEIC700点以上が必要」。
そう思って、応募する前から諦めていませんか。
昔の私もそうでした。スコアは450点。英語のメールを書くのに辞書とにらめっこ。「外資なんて別世界だろ」と本気で思っていました。
でも結果から言うと、私はこの450点のまま外資系企業に3社受かっています。
この記事でわかることは、ざっくり3つです。
- 外資転職にTOEICが実際に何点必要なのか(求人データで解説)
- TOEIC450点・英語ゼロの私がどうやって受かったのか
- 英語が苦手な人でも狙える、外資の部署と進め方
スコアの数字に怯えて立ち止まっている人にこそ、最後まで読んでほしい内容です。
1. 外資転職にTOEICは何点必要?結論は「部署で大きく変わる」
先に結論を言います。
外資転職に必要なTOEICは「狙う部署によって大きく変わる」。一律で700点必要、というのは完全な思い込みです。
なぜなら、TOEICスコアを応募条件にしている外資求人は、全体のごく一部だから。
数字で見るとこうです。
- TOEICスコアを応募要件にしている外資求人=約8%
- 英語を使わない・英語不問の外資求人=全体の約25%
つまり、10件の外資求人があっても、スコアを直接見られるのは1件あるかどうか。残り9件はスコア欄を埋めなくても土俵に乗れます。
「英語ができないと門前払い」というイメージとは、だいぶ違いますよね。
もちろん、コンサルや金融のフロント職など、高いスコアが事実上の足切りライン(=書類選考で落とされる最低点)になる職種もあります。
ここは後ろのH2で職種別にきっちり分けて解説します。
> 自分の英語レベルに合った求人を出してくれるかどうかは、エージェント選びでほぼ決まります。大手・中堅・特化型の違いは転職エージェントの選び方|大手・中堅・特化型の使い分け早見表にまとめました。
求人のうちTOEICスコアを要件にしているのは約8%だけ
もう一度、ここは大事なので強調します。
外資求人のうち、TOEICスコアを応募条件に明記しているのは約8%。残りの9割以上は、スコアを直接の合否基準にしていません。
これには理由があります。
外資企業の多くは、TOEICの点数そのものを信用していません。
なぜなら、TOEICが高くても会議でしゃべれない人を、彼らは山ほど見てきたから。
だから「TOEIC○点以上」と機械的に切るより、面接で実際の受け答えを見たり、職務経歴で実力を判断したりするほうが多いんです。
スコアはあくまで「参考のひとつ」。これが現場の実感です。
「英語ペラペラじゃないと入れない」は思い込み
「外資=全員ペラペラ」というイメージ、これも実態とズレています。
外資といっても、日本法人で働く社員の多くは日本人です。
そして日々の仕事の大半は、日本語で回っています。
私が在籍した会社でも、英語を本格的に使うのは「海外本社とのやり取りがある人」だけでした。
国内のお客さんを相手にする部署なら、1日まったく英語を話さない日もザラ。
「ペラペラじゃないと無理」は、外から見たイメージにすぎません。
中に入ると、英語が苦手な日本人は普通にいます。
2. TOEICスコア別にできること・通用するライン
ここからは、TOEICスコアごとに「どこまで通用するか」を整理します。
結論を先に表でまとめます。
| TOEICスコア | 立ち位置 | 狙える主な職種 |
|---|---|---|
| 〜500点 | 英語不問求人で勝負 | 国内営業・バックオフィス |
| 600点 | 履歴書に書ける最低ライン | 営業・事務・専門職 |
| 700点 | 書類選考を突破しやすい現実ライン | メーカー営業・IT技術職 |
| 800〜900点 | 武器として効く | 管理職・海外連携・金融フロント |
スコア要件のある求人(約8%)の中で見ると、内訳はこうなっています。
- スコア要件で最多は700点以上=32.7%
- 600点+700点で約6割
- 800点以上を求める求人=約2割
「いきなり900点」を求める求人は、実は少数派です。
多くは600〜700点のゾーンで設定されています。
ここを知っているだけで、応募できる求人の景色が変わります。
600点:履歴書に書ける最低ライン
600点は「履歴書のTOEIC欄に堂々と書ける最低ライン」と考えてください。
一般的に、TOEICは600点を超えたあたりから「英語の基礎はある人」と見なされやすくなります。
逆に言うと、500点台だと履歴書に書くか迷うレベル。
ただし600点でも、英語をほとんど使わない職種なら十分戦えます。
「最低限のリーディングはできます」という印籠になる、と思っておけば良いです。
700点:書類選考を突破しやすい現実的なボーダー
700点が、いちばん現実的なボーダーです。
前述のとおり、スコア要件のある求人で最多が700点以上(32.7%)。
つまり700点を持っていると、スコア要件のある約8%の求人にも、堂々と応募できるようになります。
「英語が必須ではないけど、できれば使える人がいい」という求人にもマッチしやすい。
英語をある程度の武器にしたいなら、まず狙うべきは700点です。
900点を目指して何年もかけるより、700点を取って早く動くほうが転職としては合理的、というのが私の考えです。
800〜900点:管理職・海外拠点連携で武器になる
800〜900点のゾーンは「英語が苦手」とは言えないレベルなので、本記事のメイン読者には当てはまらないかもしれません。
ただ、知っておく意味はあります。
800点以上が効いてくるのは、こういう場面です。
- 海外本社や海外拠点と直接やり取りする役割
- チームをまとめる管理職ポジション
- 外資系金融のフロント(投資銀行・証券など)
ここまで来ると、スコアは「武器」になります。
逆に言えば、こういうポジションを狙わない限り、800点はマストではありません。
スコア要件求人のうち800点以上は約2割。決して多数派ではないんです。
3. 英語ゼロ・TOEIC450点で外資に受かった私の実話
ここで、私の実話を書きます。
冒頭で言ったとおり、私のTOEICは450点でした。
しかも、1社目はブラックな日系企業。毎日終電、上司には無視され、左の瞼がずっと痙攣していました。
英語の勉強なんてする余裕は、1ミリもなかった。
「このままじゃ壊れる」と思って転職活動を始めたとき、最初に立ちはだかったのが、まさにこの英語コンプレックスでした。
求人を見るたびに「英語力:ビジネスレベル」の文字。
そのたびに、応募ボタンを押す指が止まりました。
転機は、外資に強いエージェントに相談したことです。
担当者に正直に「TOEIC450点なんですけど」と打ち明けたら、こう返されました。
「それ、面接でわざわざ言わなくていいです」
最初は意味がわかりませんでした。
でも要は、こういうことでした。
- 英語を使わない部署・職種なら、スコアは合否にほぼ関係ない
- 履歴書のTOEIC欄は空欄でもいい(書かない自由がある)
- 面接で見られるのは「これまで何をやってきたか」のほう
実際、私が受けた外資の面接で、TOEICの点数を直接聞かれたことは一度もありませんでした。
聞かれたのは、前職での実績、なぜ転職したいのか、入って何をしたいのか。全部、日本語でした。
正直に言うと、最初の数社は面接に落ちまくりました。
英語が原因ではなく、単純に面接慣れしていなかったからです。
でも5社、6社と受けるうちに、受け答えのコツがつかめてきた。
そこからは、面接が通るようになりました。
そして気づいたら、英語ゼロ・TOEIC450点のまま、外資系企業を3社渡り歩いていました。
伝えたいのは、ひとつだけ。
スコアの数字に怯えて応募しないのが、いちばんもったいない。
私は450点で、それでも外資の世界に入れました。あなたが入れない理由はありません。

4. 業種・職種別の本当のTOEIC要件
ここからは、業種・職種ごとの「本当のTOEIC要件」を具体的に見ていきます。
ざっくり全体像を表にするとこうです。
| 業種 | 職種 | 目安スコア |
|---|---|---|
| コンサル | 全般 | 800〜900点〜 |
| 金融 | フロント | 800〜900点 |
| 金融 | バックオフィス | 650点〜 |
| メーカー | 営業・マーケ | 700点 |
| メーカー | 管理職 | 800点 |
| IT | 技術職 | 700点 |
| IT | 営業職 | 800点以上 |
同じ「外資」でも、ここまで差があります。
自分のスコアと照らし合わせて、現実的に狙えるゾーンを探してみてください。
外資系コンサル:800〜900点以上
外資系コンサルは、正直ハードルが高い業界です。
クライアントもグローバル、資料も英語、本社とのやり取りも頻繁。
そのため、TOEICは800〜900点以上が事実上の前提になることが多いです。
英語が苦手なうちは、無理に最初の一社目で狙う業界ではありません。
ここは「英語を鍛えたあとのステップアップ先」と捉えるのが現実的です。
外資系金融:フロント800〜900点・バックオフィス650点〜
外資系金融は、ポジションで大きく分かれます。
投資銀行や証券のフロント(顧客対応や取引の最前線)は、800〜900点クラスが必要。
一方で、バックオフィス(経理・オペレーション・事務管理など)は、650点くらいから狙える求人もあります。
同じ会社の中でも、フロントとバックでこれだけ違う。
「金融=全員英語ペラペラ」ではない、という証拠です。
英語に自信がないなら、まずバックオフィスから入る手があります。
外資系メーカー:営業・マーケ700点・管理職800点
外資系メーカーは、英語が苦手な人に比較的やさしい業界です。
- 営業・マーケティング職:700点が目安
- 管理職:800点が目安
特に「日本国内のお客さんを相手にする営業」なら、日々の英語使用はかなり少なめ。
製品知識や提案力のほうが重視されます。
700点に届かなくても、英語不問の求人が出ていることも多いです。
外資デビューの狙い目として、メーカーはおすすめできます。
外資系IT:技術職700点・営業職800点以上
外資系ITも、職種で要件が分かれます。
- 技術職(エンジニアなど):700点が目安
- 営業職:800点以上が目安
技術職は、英語のドキュメントを読む力は要りますが、会話力は意外と問われません。
「読めればOK、しゃべりは後で」というスタンスの会社も多い。
逆に営業職は、海外本社と数字のやり取りをする場面が増えるため、スコアは高めに設定されがちです。
エンジニア寄りの仕事なら、英語の会話が苦手でも入り込む余地は大きいです。
5. 英語をほぼ使わない外資の部署・職種5つ
ここが、この記事のいちばん大事なパートかもしれません。
外資には「英語をほぼ使わない部署」が確実に存在する。しかも全体の約25%が英語不問の求人です。
英語が苦手なら、最初からこのゾーンを狙えばいい。
代表的なのが、この5つです。
- 国内顧客向け営業
- 経理
- 人事
- 総務
- 日本市場シェア拡大フェーズの企業・専門職
ひとつずつ見ていきます。
国内顧客向け営業
外資企業でも、日本のお客さんを相手にする営業なら、商談は当然すべて日本語です。
外資の製品やサービスを、日本企業に売る仕事。
社内資料の一部が英語のことはありますが、辞書や翻訳ツールで十分対応できるレベル。
「英語よりも、日本市場での営業力がほしい」と考える外資は多いです。
ここはむしろ、日系で営業経験がある人の独壇場になります。
経理・人事・総務などバックオフィス
経理・人事・総務といったバックオフィス部門も、英語の出番は限定的です。
日本法人の会計、日本人社員の労務、オフィスの管理。
業務の中心は、日本のルールと日本語です。
もちろん本社報告などで英語に触れる場面もありますが、それは決まったフォーマットの繰り返しが多い。
定型的なので、一度覚えれば英語が苦手でも回せます。
専門スキル(簿記・労務知識など)のほうが、よほど重視されます。
日本市場シェア拡大フェーズの企業・専門職
意外と知られていないのが、これ。
日本市場でこれからシェアを伸ばそうとしている外資は、英語より「日本での実行力」を求めます。
日本のお客さん、日本の商習慣、日本の規制。
ここを知っている人材が喉から手が出るほどほしい。
だから「英語はそこそこでいいから、日本市場を攻められる人」という求人が出ます。
専門職(技術・法務・規制対応など)も同じで、その分野の知識が英語力より優先されます。
「英語が苦手=外資はムリ」ではなく、「英語が苦手でも価値を出せる場所がある」。これが現実です。

6. TOEICより採用で重視される「即戦力スキル」とは
ここまで読んで、こう思った人もいるはずです。
「じゃあ外資は、結局なにを見て採用してるの?」
答えはシンプルです。
外資が見ているのは、TOEICの点数ではなく「入ってすぐ成果を出せるか」。つまり即戦力かどうかです。
外資はジョブ型といって、「このポジションでこの成果を出してくれ」という発想で採用します。
だから見るのは、その仕事ができる人かどうか。
英語は、そのための道具のひとつにすぎません。
スコアより職務経歴・専門性がボーダーを超える
具体的に何が見られるか。優先順位はだいたいこうです。
- これまでの職務経歴(何をやって、どんな成果を出したか)
- その仕事の専門性・再現性
- 自社のポジションにどれだけハマるか
- そのうえで、必要なら英語力
順番に注目してください。英語は最後です。
たとえば「営業で前年比150%の数字を作った」という実績は、TOEIC900点より雄弁です。
職務経歴と専門性が要件を満たしていれば、多少スコアが足りなくても「会ってみよう」となる。
逆に、TOEICだけ高くて中身がないと、面接で見抜かれます。
だからこそ、英語の勉強に何年もかけるより、今ある自分の強みを職務経歴書で言語化するほうが、外資転職には効きます。
スコアは、超えるべき壁というより「あれば加点」くらいの位置づけなんです。
7. 英語が苦手でも外資転職を成功させる進め方
ここまでの話を、実際の行動に落とし込みます。
英語が苦手なまま外資に受かるための進め方は、この3ステップです。
- 英語不問の求人を多く持つエージェントに登録する
- 自分の職務経歴・専門性を棚卸しして言語化する
- スコアは履歴書に「書く自由・書かない自由」があると割り切る
順番にやれば、450点の私でも進めたルートです。
特に1つ目のエージェント選びが、9割を決めると言っても過言ではありません。
なぜなら、外資の「英語不問求人」は一般の求人サイトには出てこないことが多いから。
非公開で、エージェント経由でしか紹介されない案件が多いんです。
英語不問求人に強いエージェントを使う
英語が苦手なら、最初から「外資に強く、英語不問求人も豊富」なエージェントを選ぶのが近道です。
私が実際に頼ったのは、この2社でした。
JAC Recruitment
外資・ハイクラス転職に特化したエージェントです。
外資の非公開求人を多く持っていて、その中には英語不問・英語そこそこでOKの案件もしっかりあります。
「TOEIC450点なんですけど」と正直に相談したら、英語を使わない部署の求人を中心に出してくれました。
外資デビューの最初の一社として、強い味方になります。
ロバート・ウォルターズ
こちらも外資・グローバル企業に強いエージェントです。
外資出身のコンサルタントが多く、企業の「実際に求めているレベル」を踏まえて求人を出してくれます。
「この会社のこのポジションなら英語はほぼ使わない」といった、内部の温度感を教えてもらえるのが心強い。
JACと2社併用で、英語不問求人の選択肢がぐっと広がりました。
なぜ2社使うのか。理由は複数エージェント登録戦略|2〜3社が黄金比な理由で詳しく書いていますが、ひとことで言うと「1社だけだと求人とアドバイスが偏るから」です。
英語が苦手なほど、複数の目で英語不問求人を探してもらう価値があります。
どちらも登録は無料で、3分ほどで終わります。
スコアに怯えて止まっているくらいなら、まずは求人を見るだけでも景色が変わります。

8. まとめ:TOEICの点数より「どの部署を狙うか」が9割
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 外資転職にTOEICスコア要件があるのは約8%だけ
- 英語不問の外資求人は全体の約25%もある
- スコア要件で最多は700点以上だが、600〜700点で約6割
- 英語をほぼ使わない部署は確実に存在する(営業・経理・人事・総務など)
- 外資が本当に見ているのはTOEICではなく即戦力かどうか
つまり、こういうことです。
TOEICの点数を上げることより、「どの部署を狙うか」を決めるほうが、外資転職では9割大事。
私はTOEIC450点・英語ゼロのまま、外資を3社渡り歩きました。
あなたがスコアを理由に諦める必要は、まったくありません。
次の一歩は、難しいことではありません。
英語不問の求人を持っているエージェントに登録して、「自分でも狙える外資求人」がどれだけあるか、その目で確かめること。
それだけで、「外資なんて別世界」だった景色が、「意外と手が届くかも」に変わります。
まずはJAC Recruitmentとロバート・ウォルターズあたりにスコアを正直に伝えて、英語を使わない求人を出してもらいましょう。動き出すのは、今日からで大丈夫です。

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