予定表に入っている、上司との1on1。今週も何を話せばよいか分からず、少し身構えていませんか。
仕事の進み具合を読み上げて、最後は「特にありません」。英語で話す相手なら、さらに言葉が出にくくなりますよね。
1on1には、相談したいことを一つ持っていけば十分です。 話題を埋めるより、仕事の迷いを一つ減らすことを目指しましょう。
1on1は、上司などと定期的に行う一対一の対話です。進め方は会社や上司によって違い、外資系でも一様ではありません。
私は5社で働き、中途採用の面接官も経験しました。その経歴を、すべての外資系に共通するルールとは考えていません。
この記事では、継続的な1on1で使う議題を5つ紹介します。相談メモと短い英語例、次回に残す記録も用意しました。
入社直後の手順ではなく、毎回の対話を進めるための記事です。次の面談で聞きたいことを、一つ見つけてください。
1. 外資系の1on1は相談したいテーマを持ち込む
最初に、何を相談する時間なのかを上司と確認します。1on1という名前だけでは、その職場の運用は分かりません。
1.1 進捗報告だけで終える必要はない
進捗の共有は大切ですが、読み上げだけでは相談が残ります。報告を済ませた後に、今困っている点を一つ加えてみましょう。
リクルートマネジメントソリューションズは、部下中心の対話を示しています。部下が話したいことをテーマにするという考え方です。
詳しくは同社の1on1の目的と進め方で確認できます。参照日は2026年9月13日です。
これは、すべての外資系で同じ運用だという意味ではありません。まずは自分のチームで、目的と期待される準備を確認してください。
たとえば「報告は先に送り、当日は相談を中心にしてよいですか」。こう聞くと、準備にかける力をそろえやすくなります。
1.2 人事評価の面談と役割を分けて考える
1on1で評価について相談することはできます。ただ、毎回その場で評価や昇給が決まるとは限りません。
| 場面 | 最初に確認したいこと |
|---|---|
| 日常の1on1 | 今相談したいテーマを扱えるか |
| 目標を決める面談 | 今期に期待される成果は何か |
| 評価を伝える面談 | 評価の理由と次の課題は何か |
職場によっては、これらを同じ時間に扱います。区別が曖昧なら、上司へ目的を確認してから議題を作りましょう。
> 💬「話すことがない週は、成果が足りないのでしょうか?」
そうとは限りません。順調な仕事でも、続けたい工夫や次の課題を話せます。
無理に失敗を探したり、話題を大げさにしたりする必要はありません。次の5つから、今の自分に近いものを選びましょう。
2. 話すことに迷ったら5つの議題から一つ選ぶ
5つ全部を一度に話す必要はありません。今の仕事が進みやすくなるテーマを、一つ選んでください。
2.1 優先順位と、止まっている仕事を相談する
1つ目は、仕事の優先順位です。新しい依頼が入ったとき、既存の仕事との順番を確認します。
「どれを頑張ればいいですか」だけでは、状況が伝わりません。「AとBの期限が重なります」と、迷う対象を並べてください。
自分の案も添えると、相談が具体的になります。「顧客対応のAを先にし、Bは木曜までに進めたいです」と伝えます。
2つ目は、止まっている仕事と必要な支援です。自分で調べた範囲と、他の人の判断が必要な点を分けましょう。
- 何が止まっているか
- 自分でどこまで確認したか
- 誰の判断や協力が必要か
「困っています」の後に、この3点を加えます。上司へ丸ごと渡すのではなく、支援してほしい場所を示すイメージです。
急ぎの障害は、次の1on1まで待つ必要はありません。期限に間に合うよう、通常の連絡手段で早めに相談してください。
2.2 仕事の反応と、伸ばしたい力を聞く
3つ目は、具体的な仕事への意見です。フィードバックとは、行動や成果への反応や改善の助言を指します。
「私の評価はどうですか」より、対象を一つにします。「先週の提案書で、次回直したい点はありますか」と聞いてみましょう。
よかった点も聞くと、続けるべき行動が分かります。反省だけの時間にせず、再び使える工夫を残してください。
4つ目は、今後伸ばしたい力です。大きな将来像が決まっていなくても、関心のある仕事から相談できます。
「分析の仕事を増やしたいです」と伝えるなら、理由も添えます。今の仕事のどこに面白さを感じたかが、話の入口になります。
すぐに異動や新しい担当が決まるとは限りません。まず、今の業務で試せることを一つ探すのもよい進め方です。
2.3 仕事量と連絡の仕方を調整する
5つ目は、無理なく働くための調整です。仕事量や時差のある連絡で困っているなら、実際の状況を整理します。
「毎日大変です」だけでは、どこを変えるか決めにくくなります。会議の時間、作業の重なり、返答が必要な期限を並べましょう。
| 議題 | 最初の問いの例 |
|---|---|
| 優先順位 | 今週はAとBのどちらを先にしますか |
| 必要な支援 | この確認は誰に相談すると進みますか |
| 仕事への意見 | 次回の提案書で直す点を一つ教えてください |
| 成長の機会 | 今の仕事で分析を担当する機会はありますか |
| 働き方の調整 | 時差会議の翌朝の予定を相談できますか |
どの問いも、相手が必ず希望をかなえる約束ではありません。相談の入口として使い、できる範囲を一緒に確認します。
議題を選んだら、その背景を短くまとめます。次は、話が長くなりにくいメモを作りましょう。

3. 事実・自分の考え・相談の順にメモを作る
議題メモは、事実、自分の考え、相談したいことの順にします。以下は本記事で作成した、架空の相談例です。
3.1 事実は相手が確認できる形で書く
たとえば、提案書の修正と月次報告が重なった場面です。「仕事が多すぎる」から、次のように分けます。
今日の議題:今週の仕事の優先順位
事実:提案書の修正と月次報告が、どちらも金曜締め切りです。
自分の考え:顧客に出す提案書を先に進めたいです。
相談:月次報告の期限か担当範囲を調整できますか。
事実に感想を混ぜないと、どこで意見が違うか確認できます。「この調整なら進められる」という案も伝わりやすくなります。
自分では解決案を作れない場面もあります。その場合は「選択肢の整理を手伝ってほしい」と書けば大丈夫です。
3.2 一つの出来事から学びを取り出す
順調な週なら、うまく進んだ仕事を一つ選びます。数字の大きさより、何を工夫し、何が変わったかを整理します。
「会議の前に論点を送り、当日は判断する点を絞れました」。この事実に「次も同じ進め方でよいですか」と相談を足します。
具体的な数値がなければ、作って補う必要はありません。修正が減ったなどの変化も、記録で確かめられる範囲にとどめます。
私は5社を渡り歩き、面接官として経歴を聞く側も経験しました。同じ会社名や肩書きでも、担った仕事は人によって違います。
そのため、この記事のメモも具体的な仕事を起点にしています。「外資だからこう話す」と決めるより、自分の場面を示すためです。
3.3 事前共有は要点だけにする
議題を先に送る運用なら、見てほしい点を一行で添えます。長い経緯の説明や、別の資料の貼り付けだけで終えないようにします。
- 今回いちばん相談したいこと
- 確認してほしい事実や資料
- 当日、決めたいことや整理したいこと
記録は、会社で認められた場所に置いてください。顧客名や社内資料を、個人用の外部サービスへ移す必要はありません。
議題が複数あるなら、最初に「今日はどこまで話せるか」を確認します。残ったテーマは、次回に回すか別に相談するか決めましょう。
日本語でメモができれば、英語でも要点を絞れます。次は、そのまま使いやすい短い表現を見ていきます。
4. 英語が苦手なら短い問いと確認文を用意する
英語では、長く説明する前に相談の目的を伝えます。以下は本記事で作成した表現例で、英語で話す場面向けです。
4.1 話題と助けてほしい点を先に言う
日本語で相談できる上司なら、無理に英語へ変える必要はありません。英語が必要な場合は、自分が言いやすい長さに整えましょう。
| 使う場面 | 英語の例 | 伝える意味 |
|---|---|---|
| 議題を示す | I’d like to discuss our priorities. | 優先順位を相談したいです |
| 順番を尋ねる | Which task should I focus on first? | どの仕事を先に進めますか |
| 支援を頼む | Could you help me clarify the next step? | 次の一歩を整理するのを手伝ってください |
| 改善点を聞く | What could I improve next time? | 次回、何を改善できますか |
| 理解を確認する | Let me check my understanding. | 理解を確認させてください |
全部を覚える必要はありません。相談したいテーマに合う一文を、メモの先頭に置いてください。
「できません」で会話を止めず、必要な判断を示すのが狙いです。難しい単語を使うこと自体は、相談の目的ではありません。
4.2 分からなかった箇所を限定して聞き返す
相手の話が聞き取れなかったら、分からない点を一つ指定します。「期限の部分をもう一度お願いします」なら、返事も絞れます。
「Could you repeat the deadline?」と聞けます。「期限をもう一度教えてください」という意味です。
二つの仕事の優先順位が曖昧なら、理解を言い直します。「So, task A comes first. Is that correct?」が一例です。
意味は「Aが先という理解で合っていますか」です。返事をもらってから、メモに確定した順番を書きます。
> 💬「何度も聞き返すと、英語が苦手だと思われませんか?」
相手の受け止め方を保証することはできません。ただ、理解が曖昧なまま着手すると、後でやり直しが必要になります。
会話後の確認文は、外資系の社内英語メールの型も使えます。次は、確認した内容を次回まで残す方法です。

5. 決まったことを残し次回の対話につなぐ
面談の最後に、次に誰が何をするかを確認します。話してすっきりしたことと、仕事の合意は分けて残しましょう。
5.1 記録は決定・担当・期限の3点にする
メモは、会話を一字一句残すものではありません。自分と上司が、後で同じ理解へ戻れる形にします。
| 項目 | 記録例 |
|---|---|
| 決まったこと | 提案書を先に仕上げる |
| 自分がすること | 木曜午前に修正版を共有する |
| 上司が確認すること | 月次報告の期限を担当部署へ相談する |
| まだ未定のこと | 月次報告の新しい期限 |
これは架空の例です。上司が「確認する」と言った段階で、調整済みと書かないようにします。
次回の冒頭では、前回の行動をどう進めたか振り返ります。解決していないことがあれば、その理由から相談を再開できます。
途中で優先順位が変わったら、古い合意を消さずに変更理由を残します。「顧客の依頼で順番を変更」と分かれば、後から経緯を追えます。
うまくいかなかった案も、試したこととして記録できます。毎回ゼロから事情を話さずに済むことが、小さなメモの利点です。
5.2 中止や雑談が続くときは目的を相談する
予定の中止が続くなら、相談したい内容と期限を先に伝えます。「次回まで待てる話かどうか」を判断してもらうためです。
雑談が続く場合は、冒頭にテーマを一つ置いてみます。「今日は提案書の改善点を聞きたいです」と始めるだけでも構いません。
それでも必要な相談ができなければ、面談の使い方自体を話します。頻度や時間、報告方法は、職場の事情に合わせて調整します。
評価の仕組みを確認したい人は、外資系の年収の仕組みも参照できます。自社での評価や処遇は、実際の制度で確かめてください。
入社したばかりの人は、外資系の入社直後に確認することも入口になります。この記事では、その後も続ける対話の準備を扱いました。
最後に、次回までにすることを一つに絞ります。大きな成果が出るまで待つ必要はありません。
6. まとめ|次の1on1で聞きたいことを一つ書こう
1on1は、立派な報告を並べるためだけの時間ではありません。仕事を進めるための相談を、自分から一つ持ち込みましょう。
- 優先順位を確認する
- 止まっている仕事の支援を頼む
- 具体的な仕事への意見を聞く
- 次に伸ばしたい力を相談する
- 仕事量や連絡の仕方を調整する
選んだ議題は、事実、自分の考え、相談の順にメモします。英語が必要なら、最初に言う短い問いも添えてください。
終わったら、決まったことと未定のことを分けます。次に誰が動くかが分かれば、次回の会話も始めやすくなります。
今、仕事で一つだけ迷っていることは何でしょうか。その答えを、次の1on1の議題欄に書いてみてください。


コメント